お知らせ
2024.10.09
【特集展示】江戸川乱歩から広がる世界(~10月下旬)
私が担当する特集展示の「文豪シリーズ第2弾」は、日本を代表する推理作家の江戸川乱歩(1894-1965)先生です。今年は生誕130年を迎え、メディアで取り上げられたり「ミステリーフェス」が開催されたりと、静かなブームとなっているようです。テレビでは、乱歩原作の2時間サスペンスドラマ「黒蜥蜴」や「美女シリーズ」の再放送で往年のファンが盛り上がっているほか、名探偵コナンの名前の由来にもなったコナンと乱歩のスペシャルコラボレーションアニメが11月に放送されることが決定しています。
図書館では乱歩の著作、研究書のほか、乱歩賞受賞作、ペンネームの由来である19世紀の米国の文学者エドガー・アラン・ポーの著作、児童向けの読み物シリーズなど、乱歩から広がる世界をご紹介しています。
私と乱歩の出会いは小学校の図書室で、「少年探偵団」等の少年向けシリーズでした。少女ながら、探偵気取りの小林少年になりきって読んでいたのを覚えています。また、乱歩は子供向けの作品を書く大衆文学作家のイメージが強いですが、大人向けの小説は怪しく耽美的な雰囲気で、谷崎潤一郎を彷彿とさせるものもあります。なかでも、「人間椅子」は短編で読みやすく、ラストのオチが秀逸でおススメですよ!
皆さんも、秋の夜長に「江戸川乱歩から広がる世界」を体験してみませんか?